箱根の自然に囲まれた「箱根ラリック美術館」。
フランスの工芸家ルネ・ラリックの美しいガラス細工のコレクションが展示されています。
ルネ・ラリックの展示品も素晴らしいですが、私のおすすめは美術館に併設されているカフェ「箱根エモアテラス」です。入場料なしでカフェだけでも入れるので、ランチをするためだけに何度か行ったことがあるぐらい好きなカフェです。

今回は、カフェだけではなく「オリエント急行」でティータイムも楽しんできました。
なんと、実際にオリエント急行で使われていた車両の中で、紅茶とケーキがいただけるのです。

クラシカルな車両に足を踏み入れた瞬間に、ヨーロッパの貴族のような気分になりました。
今回は、美術館のカフェ「Hakone Emoa Terrace」とオリエント急行のティータイムについてご紹介します。
目次
箱根ラリック美術館のカフェ「Hakone Emoa Terrace」
美術館の庭に面した「Hakone Emoa Terrace」のレストラン・エモアはは、木の天井と大きな窓”から”緑たっぷり”の庭園が見えて、とても居心地のいい空間でした。

窓から見える箱根の四季折々の自然が絵画のように美しく、時間を忘れて寛げます。

テラス席もあり、春や秋などの爽やかな季節は、本当に心地良く癒されます。
営業時間は9:00~17:00。
9:00~10:30までがモーニング、11:00~13:45までがランチ、14:00~17:00までがカフェタイムです。
地元・箱根の食材を使ったお料理をいただけます。
箱根ラリック美術館のカフェ レストラン・エモアのランチ
レストラン・エモアは、軽食というより”しっかり味わえるランチ”が楽しめます。
選べるメインディッシュ、パンとサラダとスープのビュッフェで2,750円、スイーツビュッフェもつけると+1,760円ですが、スイーツが本当に美味しいのでスイーツビュッフェ付きがおすすめです。

地元産の野菜は、味がしっかりしていていくらでも食べられます。

葉っぱの味がすると栄養がたっぷりな気がします。
ビュッフェなので、たっぷり頂けるのが嬉しいポイントです。
メインは地元・箱根の豚を使ったメニューにしました。

柔らかくジューシーなお肉に、丁寧に仕上げられたソースがあわさって、美術館のカフェとは思えないクオリティ!
そして、レストランの雰囲気も景色も素晴らしいです。
都会の喧騒を離れて優雅な時間を過ごせました。

自然の景色と美味しい食事の組み合わせは、ここでしか味わえない贅沢です。
箱根ラリック美術館のカフェ レストラン・エモアのスイーツビュッフェ
ランチタイムには、ランチにスイーツビュッフェをつけられます。
(ビュッフェのみの注文はできないそうです。)

スイーツの後ろにはオリエント急行が見えて、フォトスポットです。
小ぶりで上品なケーキや季節のデザートが並び、全部食べたかったです。
私は特にクッキーにはまり、バターの香りがふわっと広がりサクッとした食感が絶品でした。
「このまま持ち帰りたい!」と思うほどで、美術館のカフェでこんなに本格的な味に出会えるとは嬉しい驚きでした。

おなかいっぱい食べてしまったのですが、実は、この後、さらにスペシャルなティータイムがあるので、美術館で歩きました(笑)。
箱根ラリック美術館 オリエント急行のティータイム
箱根ラリック美術館を訪れたら、絶対に体験したいのが「オリエント急行のティータイム」です。

実際にヨーロッパを走っていたオリエント急行の車両の中で貴族のようなティータイムを体験できるのです。
オリエント急行について
オリエント急行は、1883年にヨーロッパで運行を開始した豪華列車。パリからイスタンブールを結ぶ長長距離列車で、王侯貴族や著名人が旅をしたことで知られています。
”動く宮殿”と呼ばれたその内装は、当時の最高級の工芸品や装飾が集められた特別な空間でした。
芸術家ルネ・ラリックが手がけたガラス細工に囲まれた空間がそのまま残っています。

美術館でラリックの作品を見た後にオリエント急行の車内に入ると、何も知らずに入った時よりも感動します。美術館からカフェという順番が良いです。
椅子も絨毯もランプも全てが豪華で、こんな宮殿のような列車で旅をしてみたいです。

そして、オリエント急行と言えば、アガサ・クリスティの名作推理小説「オリエント急行の殺人」です!
名探偵エルキュール・ポワロが豪華列車の中で殺人事件に挑む物語は、何度も映画化をされています。
「ここにポワロがいたんだ」と思うと感動もひとしおでした。

ポアロは架空の人物ですが、作者のアガサ・クリスティーも実際に乗ったそうで、お茶をしている時は、気分はポアロやアガサ・クリスティーや当時の貴族です(笑)。
箱根ラリック美術館のオリエント急行に入る方法
オリエント急行の中に入るためには、当日の申し込みが必要です。(事前予約はできません)
当日に現地で先着順になります。
時間は10:00~16:00の40分間で、2,700円(税込)でティーセット付です。
入れない日もあるので、詳細はHPを確認してください。

箱根ラリック美術館のオリエント急行に確実に入るには?
確実にオリエント急行に入りたい場合は、Otonamiで貸し切りプランがあります。
「箱根エモアテラス」仙石原の大自然の中で巡るアートと美食 −オリエント急行貸切プラン−
美術館の入場料とレストランのランチとオリエント急行を貸し切ってのティータイムがセットで10,800円からです。(内容や金額などは変わるため、HPで確認してください。)
箱根ラリック美術館のオリエント急行のティータイムのメニュー
オリエント急行のティータイムのメニューは、ケーキと飲み物のセットで、ケーキは季節によって変わります。

エモアテラスのスイーツはやはり美味しい!
ランチでお腹一杯だったのにスルッと別腹に入っていきました(笑)。
飲み物はポットででてきて、2~3杯分ぐらいありました。

ここで注目なのがティーセットです。

こちらのティーセットは、オリジナルのデザインを復元したもので、「Nostalgie Istanbul Orient Express」のロゴが入っています。

1998年から2009年まで実際に走っていた”ノスタルジー・イスタンブール・オリエント急行”のデザインで、当時の雰囲気をそのまま復元したものだそうです。
列車の空間は本物、ティーセットはオリジナルデザインを復元したものと、細部まで当時の雰囲気を感じられる工夫がされていました。
40分という短い時間ですが、オリエント急行を満喫しました。

箱根ラリック美術館のアクセスと予約情報
【場所】
箱根ラリック美術館(神奈川県足柄下郡箱根町仙石原)
【アクセス】
・箱根登山鉄道「強羅」駅から観光施設めぐりバスで約15分
・小田急「箱根湯本駅」から箱根登山バスで約30分
・駐車場完備(無料)
【営業時間】
・美術館:9:00~16:00(最終入場は15:30)
・カフェ・エモアテラス:美術館に準ずる(カフェは入場料なしで利用可能)
【オリエント急行ティータイム】
・完全予約制(当日先着順)
・1日数回の入替制で、各回限定の人数のみ利用可能
人気が高いため、土日や観光シーズンは早めに美術館に行くのが安心です。
箱根ラリック美術館のレストランとオリエント急行のティータイムの感想
美術館のレストランもオリエント急行も本当に優雅な時間を過ごすことができました。

箱根の自然に溶け込んだレストランは、居心地が良く、箱根山麓豚や箱根西野菜などの地元の食材を使ったお料理はどれも美味しく、スイーツも絶品!

本物のオリエント急行に入れるだけではなく、そこでのティータイムも格別でした。
箱根の自然も感じられ、美味しいお料理とスイーツ、そしてクラシカルな世界での特別な体験、と「季節を変えて何度でも訪れたい」、そんな気持ちになりました。
たった1日でリフレッシュできて、箱根って良いですね。
箱根ラリック美術館のカフェは、青い日記帳さんの「カフェのある美術館」にも掲載されています。
出版時とはレストランは変わっていますが、素敵な美術館のカフェがたくさん掲載されていて、カフェを目的に美術館に行くという楽しみ方も教えてくれます。
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