世界最速の美術館、現美新幹線に乗りました。
現美新幹線は新潟から越後湯沢まで走っている新幹線で、2020年12月で運行終了です。新幹線が、ただの「移動手段」ではなく、乗ること自体を楽しむ乗り物になっていますので、現美新幹線の楽しみ方や車内も詳しくご紹介します。
目次
現美新幹線の楽しみ方①カフェスペースで新潟産スイーツ
現美新幹線は6両編成の新幹線で、11号車から16号車まであります。13号車がカフェスペースになっていて、ドリンクやスイーツ、またオリジナルグッズの販売もありました。
ドリンクは、ビールなどのアルコール類や燕市の「ツバメコーヒー」監修のコーヒーがあり、スイーツは「romi-unie」のいがらしろみさんが監修した新潟の素材を使った「佐渡バターの笹団子風ケーキ」「雪下人参のキャロットケーキ」「佐渡クリームチーズのレモンケーキ」などがありました。
romi-unieは鎌倉にもお店があり、コンフィチュールと焼き菓子が美味しくて私も好きなお店です。
ツバメコーヒー
せっかくなので、「ツバメコーヒー」と佐渡クリームチーズのレモンケーキをいただきました。
アートや移り行く車窓を見ながらゆっくりコーヒーを飲む時間って贅沢ですよね。
新潟といえばブランド米の「コシヒカリ」の産地、コシヒカリのジェラートもありました。
売店の横に4人掛けのテーブルがあり、こちらでもいただけますし、自分の席に持っていくこともできます。自分の席といっても、ほぼ自由席ですので、好きなところでいただけますよ。
カフェの座席はここだけですので、争奪戦かもしれません。
窓の反対側はアートです。
カフェのアートも素敵ですので、是非、撮影してくださいね。
オリジナルグッズは、現美新幹線ロゴ入りのカトラリーやゴーフレッドなどがありました。
この車両のデザインは、古武家賢太郎さんです。
現美新幹線のロゴ入りオリジナルグッズは13号車で販売
現美新幹線の中で、現美新幹線オリジナルグッズの販売もあります。カフェと同じ場所、13号車で買うことができます。
オリジナルグッズには、現美新幹線ロゴ入りカトラリー(2,500円)や、
カトラリーのLUCKY WOODは、新潟県にあります。カトラリーも新潟県の特産品です。
現美新幹線ロゴ入りの浮き星がありました。
明治33年創業の明治ゆかり店の新潟伝統のお菓子です。
また、びゅう旅行商品を予約をすると、オリジナルグッズ付きのプランもあるので、オリジナルグッズが気になる方は、こちらもチェックしてみてくださいね。
私がもらったオリジナルグッズは、新潟の職人さんが作ったロゴ入りの国産砂時計で、砂時計は新潟の伝統工芸だそうです。
カフェのドリンクやスイーツ、お土産まで「新潟産」にこだわっているところがいいですね!
現美新幹線の楽しみ方②すべての車両が美術館
現美新幹線の車両は、全て違います。11号車が指定席で、他は自由席なので、好きな場所で好きなように過ごすことができました。
16号車がAKI INOMATAさんの車両で、液晶画面に映像が映し出されていました。
15号車が、荒神明香さんの車両で、明るい色合いのアートでした。
14号車は、石川直樹さんの車両で、パキスタンのカラコルム山脈に向かう途上で撮影された写真だそうです。
12号車は、小牟田悠介さんで、鏡の車両でした。どの車両も、ソファー席とアートが向き合う形になっています。
どの車両も自由に行き来できるので、好きなアートの前に座って過ごすのもおすすめです。
新幹線の普通の座席より、こっちの方がラグジュアリーで楽しくないですか?
また、新潟はトンネルが多いので、「アート」を見るという発想がぴったりだと思いました。
現美新幹線は、「黒い新幹線」とも呼ばれていますが、通路も黒でスタイリッシュな内装でした。
現美新幹線の外装は、蜷川実花さんです。長岡の花火がモチーフだそうです。
花火の写真の新幹線が走っているって、なんだか楽しいですね。でも、新幹線は早すぎて目の前を走っていても、「黒い車両」が一瞬で過ぎ去り、外装が見えないかもしれませんが。
現美新幹線の楽しみ方③子供も楽しいキッズスペース
現美新幹線の13号車はキッズスペースになっています。こちらにはプラレールがあり、子供たちが遊べるようになっていました。
キッズスペースのプラレール、現美新幹線もちゃんとありましたよ。
子供たちは、おそらく現代アートはつまらないでしょうから、こういうスペースがあると家族で楽しめそうですね。
現美新幹線「番外編」、越後湯沢駅の「ぽんしゅ館」
現美新幹線ではないですが、現美新幹線に乗ったついでに越後湯沢駅で下車するのもおすすめです。越後湯沢の駅には「ぽんしゅ館」があり、ここで日本酒の唎酒ができます。
新潟と言えば米どころ、そして、日本酒の産地なので、美味しい日本酒が楽しめます。お酒が飲めなくても、新潟産コシヒカリのごはんや麹のスイーツなどもあるので安心してください。
お土産に「新潟産のコシヒカリ」や「柿の種」もおすすめです。
現美新幹線に乗るときの注意点
現美新幹線は、普通の新幹線の切符で乗ることができます。そのため、たくさんの人が乗ってきたら、座席に座れなくなることもありますので、座席の確保は必須です。心配な方は、指定席もあります。11号車が指定席になっています。
でも、指定席を取っても、この席に座るよりも、車内を見て歩く方が多いような気がしました。
私は真っ先にカフェへ行ったので、品物がそろっていたのですが、私たちが席でのんびりとお茶をしていたら、あっという間に売店は行列になり、売り切れも続出していました。
もし、食べたいものがある場合は、先に売店に行くことをおすすめします。
現美新幹線は、乗車時間が50分なので、カフェでお茶をしたり、全部の車両を見て歩いていると、あっという間に到着してしまいました。
先に、どの車両に乗るかを決めて、そこから行くのが良いと思いますよ。
現美新幹線は1台しかないため、土日に新潟と越後湯沢を折り返し運転をしています。時間は、必ず時刻表で確認してくださいね。https://www.jreast.co.jp/railway/joyful/genbi.html
世界最速の美術館、現美新幹線の感想
普通に電車に乗っていると、50分は長いと思うのですが、現美新幹線は、あっという間に終わってしまいました。
東京から新潟までずっと現美新幹線だったら良かったのに、と思うぐらい、楽しく過ごせました。
車両の老朽化で12月で終了になるのは残念ですが、「新幹線を美術館にしてしまう」という発想が面白いので、また作って欲しいです。
また、ラストランの期間は、車内でポストカードも貰えるようですよ。
私は、びゅうの日帰りツアーで行ったので、新潟に行ってすぐに折り返してきたため、本当に「現美新幹線に乗るため」だけに、新潟へ行きました(笑)。
でも、新潟には温泉もあるし、おいしい日本酒やお魚もあるので、せっかく行くなら温泉にも行きたかったです。
新潟は、現美新幹線以外にも日本酒を楽しみながら乗る「越乃Shu*Kura」や新潟の食や景色を楽しむ「海里」などもあるので、電車旅にもまた行こうと思います。
新潟電車旅、おすすめです!
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