大人になっての習い事は、人生を豊かにすると思っています。というのは、大人になってから習い事をしている人は「前向き」な人や「向上心がある」人が多いからです。
習い事そのものも楽しいですが、そこで知り合う人に良い影響を受けたり、ポジティブな人との関わることで、年齢を重ねることが怖くなくなります。
20代ぐらいから「もう23歳だから人生終わり」とか、30歳だから、40歳だから・・と、永遠に年齢を重ねることにネガティブな風潮がありますが、仮に人生が80年だとして、20歳から「もう20歳だから終わってる」と思っていたら、残りの60年はずっと「終わっている」と思って生きていくは私は嫌です。
それって物凄く辛くないですか?
たとえ60歳を過ぎても「次はこんなことをしたい」とか、今度は何をしようとワクワクしている方が圧倒的に楽しい人生だと私は思います。
また、習い事で、知識や経験が増えることで人生に深みが出ると、今まで見えなかった景色が見えたり、「まだまだ知らないことがたくさんあった、もっと知りたい、もっとやりたい」と思うようになるのだと思います。
そこで、私の人生に深みを与えてくれた「紅茶の楽しさ」についてご紹介します。
目次
紅茶を学ぶきっかけと紅茶から広がる世界
私はアフタヌーンティーが大好きで、季節限定のものや世界にも飛び出してアフタヌーンティーを楽しんでいます。
アフタヌーンティーは、そもそも「紅茶」が好きで行っていましたが、インスタの流行のおかげで可愛いアフタヌーンティーが流行り、ますますアフタヌーンティーの世界にはまるようになりました。
最初は、紅茶教室というものがあると知り、ChaTea紅茶教室の体験レッスンに行ったのがきっかけです。初めて飲んだ本物のダージリンティーの味に衝撃を受けたことや先生のお話が面白くて、そこから紅茶にはまりました。
紅茶は奥が深く、美味しい紅茶の淹れ方はもちろん、そこから、食器やテーブルコーディネート、食事とのペアリング、紅茶の歴史を学ぶことで、紅茶の文化や世界史も身近なものになり、歴史や文化を知ることで旅行をより深く楽しめるようになったり、文学や芸術も理解できるようになり、より人生が充実しています。
なんといっても、「紅茶の旅」がしたいと、イギリスに一人で旅行をするようになったほどです。
紅茶の楽しみ方①今すぐ簡単にできる美味しい紅茶の淹れ方
紅茶は誰でも知っている飲み物ですが、実は、紅茶本来の味はあまり知られていないと思います。
私自身も初めて、ChaTea紅茶教室の体験レッスンに行ったときに、「これが本当の紅茶の味なのか!」と衝撃を受けました。
コーヒーはスペシャリティーコーヒーのお店もあり、美味しいコーヒーが飲めますが、紅茶は、残念ながら、高級レストランですら「色のついたお湯」としか思えないもの出てくることがあり、ペットボトルの紅茶は香料が強く、「美味しい紅茶が飲めるお店」は実は少ないのです。
なぜ、美味しい紅茶が少ないのか考えてみました。恐らく「本当の味を知っている人が少ないから」だと思うのです。
なので、今すぐに誰でも簡単にできる美味しい淹れ方をご紹介します。
【用意するもの】
カップ(マグカップでも可)と蓋か小皿
ティーバック
沸騰しているお湯
【淹れ方】
①カップにお湯を入れて、カップを温める(お湯は捨てる)
②ティーバックをカップに入れて、沸騰しているお湯を入れる
③カップに蓋をする。お皿などを被せて1分ぐらい待つ。
④ティーバックを取り出す
【ポイント】
お湯は必ず沸騰しているお湯を入れること。お湯が温いと抽出されない。
必ず蓋をして蒸らすこと。蒸らさないと抽出されない。
紅茶の楽しみ方②食べ物と紅茶のペアリング
ワインが好きな方は、ワインと食事のペアリングを楽しんでいると思います。
実は、紅茶もワイン同様にペアリングを楽しめる飲み物なのです。
お菓子と紅茶のペアリングや食事と紅茶のペアリングなど、合わせる食べ物によって相乗効果で美味しくなったり、微妙な味になったり変化をします。
例えば、「オレンジジュースとご飯」の組み合わせ、「漬物とオレンジジュース」は、両方の良さがなくなり美味しくなさそうですがが、パンとスクランブルエッグとオレンジユースだと美味しそうですよね。
どのメーカーでも「イングリッシュブレックファースト」という名前の紅茶がありますが、これは、イギリスの朝食(トースト、卵、ベーコン、ソーセージなど)に合わせて各メーカーがブレンドした紅茶です。イングリッシュブレックファーストもメーカーによって味が違います。
紅茶にはたくさん種類があり、それぞれの特徴があり、それぞれの紅茶に合う食べ物があります。
ペアリングや紅茶の種類などは、ゆかりーぬちゃんの本がおすすめです。
私が一番好きなペアリングは、ダージリンファーストフラッシュと和菓子のペアリングで、和菓子というと日本茶のイメージですが、紅茶がこんなに合うのかと驚きました。
チョコレートにはウバという紅茶が合い、アフタヌーンティーに必ず出てくるスコーンに合うのは、ミルクティーです。「イングリッシュブレックファースト」というブレンドティーがあることが多いので、イングリッシュブレックファーストをミルクティーにしてスコーンを食べてみてくださいね。
私の通っている紅茶教室では、食事に合わせて紅茶が出る夢のようなレッスンがあり、お料理と紅茶のマリアージュを楽しんでいます。
紅茶の楽しみ方③食器やテーブルコーディネート
紅茶が好きになると、それを飲むティーカップなどにも興味が出てきます。
可愛いティーカップやスイーツを盛り付けてみたり、ただ美味しくスイーツを食べるだけではなく、飾ることや「可愛いテーブル」という楽しみができます。
ティーカップにも歴史があります。
そもそもは東洋の文化だったお茶がヨーロッパに渡り、当時は、ヨーロッパでは磁器を作る技術がなく、中国から輸入した磁器を持っていることがステータスになるぐらい貴重なものでした。
磁器をコレクションして自慢をしていたそうで、ドイツのシャルロッテンブルグ宮殿には、「磁器の間」という磁器だらけの部屋があります。こちらは、長崎のハウステンボスの「ポルセレインミュージアム」にも再現されていて、行ってみました。
隙間なく埋め込まれた磁器の陳列、正直な感想は、「悪趣味」です(笑)。
磁器を作る技術がなかった西洋各国の王様や貴族が、財力や権力を使ってどのように磁器を作っていったかなど、今でもある西洋の高級磁器の歴史を知ると、その時代の世界情勢やヨーロッパの文化なども理解できるようになりました。
紅茶の楽しみ方④文化としての紅茶
紅茶の文化やマナーは、ヨーロッパ特にイギリスの歴史と深い関りがあります。今はイギリスに一人で行くようになりましたが、以前はイギリスの文化については全く興味がありませんでした。
そのため、イギリスが舞台の映画や小説なども意味がわからなく、イギリスの風習などがわからないと楽しめないのだろうと思って敬遠していました。
文学や映画や漫画でも、その背景、とくに時代が違う場合はその時代背景、や風習を知らないと「なんでそうなるの?」と思うことがあります。例えば、今、バブル時代のドラマを見て、連絡が取れなくてすれ違うシーンがあった場合、「この時代は携帯がないんだな」と知らないと、すれ違って会えないと「なんで?」と思うし、戦国時代のドラマも「戦国武将や身分制度、その時代背景」を知っているから楽しめるので、何も知らなかったら「なんでそこで切腹?」とか謎の出来事が多いと思うのです。
それと同じで、紅茶からイギリスの文化や歴史などを知ると、昔見た映画で理解ができなかったものも、「なるほど!」とわかるようになったり、絵画や建築の歴史なども理解できるようになると、映画のセットを見て楽しんだり、ヨーロッパが舞台のミュージカルもより深く楽しめるようになりました。
ハリー・ポッターシリーズでさえ、理解ができない部分もあったのですが、イギリスの文化を知ると、「なるほど!」と思ったのです。
紅茶の楽しみ方⑤旅行の楽しみ
私は旅行が好きなのですが、以前は、有名な観光地に行くことがメインでした。ChaTea紅茶教室の立川碧先生やTEA MIEのミンミン先生が、紅茶をテーマに海外旅行をし、また、それをテーマにしたレッスンなどを受けて、そこから「紅茶をテーマに旅をする」という楽しみ方を知りました。
世界のティータイムについては、本にもなっています。
ミンミン先生とは、シンガポールに紅茶ツアーに行き、なんと、2泊3日で「3回」アフタヌーンティーへ行きました。紅茶に興味のない友達には迷惑な(笑)、だけど、アフタヌーンティーが好きな人にはたまらないツアーでした。
また、アフタヌーンティー愛好家のLily先生には、シンガポールの紅茶事情を教えていただき、シンガポールの文化についても詳しくなり、シンガポールが好きな国になりました。
アフタヌーンティーを巡る旅だけではなく、美術館へ行く楽しみもあり、イギリスの美術館は宝の山でした。大英博物館では、ほとんどの人がエジプトの展示を見ている中、ウエッジウッドの展示を見に行き、「これがあの壺か!」と感動したり、同じものを見ても、知識が増えると見える世界が変わり、美術館へ行く楽しみも増えました。
大英博物館,ポートランドの壺 | 地球で遊ぼう、気まま旅 (kimama-tabi.com)
ますます海外旅行へ行くのが楽しみになります。
海外だけではなく、国産の紅茶もたくさんあり、旅先で紅茶を見つける楽しみもありますし、私が紅茶好きと知っている友達から、お土産でその土地の紅茶を貰うこともあり、国内旅行も楽しいです。
大人の学びのすすめ、年齢を重ねるごとに生きるのが楽しくなる
紅茶を例に「大人の学び」について書いてみましたが、大人の学びの楽しいところは、人生が豊かになること、生きるのが楽しくなることです。
日本では、特に女性は「若ければ若い方が価値がある」という風習が残っていて、年齢を重ねることにネガティブになりますが、そうではない文化の国もたくさんあります。
若い子が、将来にネガティブにならなにためには何が良いか、それは、年齢を重ねた人たちが生き生きと楽しく生きていることだと思うのです。自分より年が上の人たちが、楽しく生きていると、「年を取るのって楽しそう、大人の方が楽しそう!」と思いませんか?
その人たちが絶対言わないことは、「昔は良かった」です。いつまでも、「学生の時は楽しかった」とか、「あの頃はよかったな~」なんて決して言わず、「次はこういうことをやるんだー!」と今を楽しんでいます。若い子にも「今が一番楽しい時期だよ、今のうちに楽しんで」なんてネガティブな発言はしません。
習い事で出会った人たちは、人生を楽しんでいる素敵な大人ばかりです。
好きを突き詰めて、美術館で展示をしたり、本を出版したり、お店を出したり、周りの人まで幸せにしています。
神戸ファッション美術館「アフタヌーンティーのよそほひ」展の見どころ | 地球で遊ぼう、気まま旅 (kimama-tabi.com)
もし、人生で一番のピークは学生の頃で、「社会人はつまらない」「年を取るのが怖い」とか、人生に希望が持てなかったり、何の生きがいもなく淡々と過ごしている、という方に、大人の学びはおすすめです。
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