イギリスには有名な博物館や美術館がたくさんあります。
しかも、そのほとんどが無料という太っ腹なお国柄で、美術館へランチやお茶をしに行ったり、子供たちも美術館や博物館へ行くことが日常になっているようです。
その中の一つ、ロンドンにあるヴィクトリア&アルバート博物館は何度でも行きたい博物館で、特に豪華なカフェは必見です。
目次
ヴィクトリア&アルバート博物館(V&A Museum)へ地下鉄での行き方
私がロンドンで一番行きたかった美術館(博物館)が、ヴィクトリア&アルバート博物館(Victoria and Albert museum)、略してV&Aです。
このは博物館の名前は、ヴィクトリア女王と夫のアルバート公の名前にちなんで命名されたとのことです。
Museumの場所は、ロンドンの地下鉄サウスケンジントン(South Kensington)駅から徒歩3分ほどです。
サウスケンジントン駅は、地下鉄ピカデリーライン(Piccadily)、サークルライン(Circle)、ディストリクトライン(District)が通っています。
改札を出ると案内図があるので、その通りに従っていけば確実にたどり着くので安心してください。
地上に出るとやたらと豪華な建造物がありますので、すぐわかると思います。
ここです。
ここに人が並んでいたので、すぐわかったのですが、「思っていた入り口と違うな」と思っていたら、正面玄関はこちらでした。
やはり豪華です!
ヴィクトリア&アルバート博物館の正面の前にも、赤い電話ボックスがありました。
博物館の営業時間は、10時から17時45分までで、金曜日は22時まで開いています。
そして、入場料は無料です。
ヴィクトリア&アルバート博物館①豪華な建物
イギリスに限らずヨーロッパに行くと建造物の豪華さに見とれてしまいます。
ヴィクトリア&アルバート博物館も、とても立派な外装で、彫刻も一つ一つ凝っています。
ミュージアムの中には、中庭があります。
入場業が無料なので、ここでランチをしたりお茶をしに来ることもできます。
美術に興味がなくても、サンドイッチを買ってきて、ここでゆっくりするのも良いですよ。
私が行ったのが11月の終わりで、少しだけ紅葉が残っていました。
紅葉も雰囲気で、映画の中の世界のようで、展示品を観なくても満足してしまいます(笑)。
ヨーロッパの建物でとても好きなのが、彫刻です。
こちらは、窓の横の柱の彫刻で、「VA」と王冠が彫ってありました。
建物自体が芸術品で、彫刻を見ているだけでも楽しいです。
地震の多く湿度の高い日本では、こんなに彫刻だらけの建物があったら、崩れてくる心配やカビで「原型をとどめていられないのでは?」と思うので、彫刻がたくさん彫ってある建物を見ていると、ヨーロッパにいると実感します。
ヴィクトリア&アルバート博物館②豪華なカフェ「ギャンブルルーム」
ヴィクトリア&アルバート博物館は、朝10時にオープンします。
私は、朝10時のオープンと同時に入り、真っ先に向かったのは、カフェ「ギャンブルルーム」です。
展示より先に、真っ先にカフェに向かったのは、「まだ誰もいないカフェ」に行きたかったからです。
私は美術館のカフェが好きで、美術館に行ったら併設のカフェにも必ず行くので、美術館が好きなのかカフェが好きなのか、自分でもわからなります(笑)。
その「ミュージアムカフェ」を世界で最初に作ったのはヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)だそうです。
それを知ったら、ますます行かねばなりません!
カフェの中は、壁も天井もとにかく豪華です。
カフェのメニューは、サンドイッチやスイーツなどがあり、セルフサービスになっています。
自分でトレーに載せてレジに行きます。
トレーはウィリアムモリスのデザインで「V&A」のロゴ入りで、こういうところもおしゃれです
。
英国菓子も色々あり食べてはみたいものの、朝から甘いケーキを食べる気になれず、今回は、普通にクロワッサンとミルクティーにしました。
紅茶は3杯分以上あり、ミルクがたっぷりついていました。
カフェは、あっという間に人がいっぱいになり、やはり朝一に行ったのは正解でした。
博物館の中には無料で入れるので、この豪華なカフェに、ランチやお茶だけで来るのも良いですよ。
値段もセルフサービスなので手ごろです。
「ギャンブルルーム」の隣は、「モリスルーム」で、ウィリアム・モリスの壁紙のカフェです。
モリスルームでは限定のアフタヌーンティーもあります。
「Victorian Afternoon Tea」は要予約で、メールで予約ができます。
私は今回は予約をしておらず、アフタヌーンティーはできませんでしたが、次はアフタヌーンティーをしたいと思います。
ウィリアム・モリスが好きな方は、是非行ってみてください。
ギャンブルルームの隣のカフェも豪華でした。
ヴィクトリア&アルバート博物館③アンティーク陶磁器
ヴィクトリア&アルバート博物館はとても広いので、まず、行きたい場所から行くことをおすすめします。
下から順に回っていたら、間違いなく疲れて終わります。
私が、博物館の中で一番見たかった展示が、陶磁器(ceramics)のコーナーです。
このようにアンティークカップがガラスケースの中に並んで置いてあります。
日本で展覧会をやったら、どれも一つ一つキャプションがついていそうなものばかりなのに、ただ普通に並んでいるのです。
陶磁器が好きな方は、これだけでかなりの時間を過ごせます。
こんなに展示が高く、上の方なんて絶対に見えないのに、全く意味がわかりません(笑)
百貨店の食器売り場のように、いや、それ以上に食器が並んでいます。
本当に上の展示は見えません。
一つ一つ写真を撮ると大変なことになります。
しかも、陶磁器コーナーは人気がないのか、誰もいません。
おかげで写真を撮り放題です。(V&Aの中は撮影可能です)
アンティークカップが好きな方には「宝の山」ですが、興味のない人にはただの食器棚にしか見えないかもしれませんね。
ヴィクトリア&アルバート博物館④英国の歴史コーナー
イギリスの美術館や博物館に行くと、どこへ行っても子供たちがいて、スケッチをしていたり、先生にレクチャーを受けている姿を見かけます。
日本の美術館ではあまり見ない光景で、日本でも子供たちが気軽に博物館に行ったり、本物の展示を見ながら生きた学習をしたら楽しいだろうなと思いました。
東京の大きな美術展ではスケッチどころか、立ち止まることもできないため、興味深い光景でした。
ヴィクトリア女王のコーナーやウェッジウッドのコーナーなどは、時間が足りないほどでした。
王室関係の展示もイギリスならではですね。
ヴィクトリア&アルバート博物館⑤見どころ色々
博物館の中でとにかく美しかったのがステンドグラスのコーナーでした。
ヨーロッパの建物にステンドグラスはとても合うので、歩いているだけでも良かったです。
他には、舞台衣装やジュエリーなどもあり、日本のコーナーもありました。
イギリス人の日本のイメージは、ロリータファッションやキティちゃん、家電なのですね。
でも、「フジヤマ」「ゲイシャ」で止まっていなくて良かったです(笑)。
たくさん展示を回って、入り口に戻ってくると、ギリシャ、ローマの彫刻が並んでいます。
博物館の中に入った時は、こちらの彫刻には全く興味がなかったのですが、展示をたくさん見歩き、コテコテの隙間がないぐらいの装飾ばかりを見た後に、白のシンプルな彫刻を見ると、なぜかほっとしました。
私は、あコテコテの隙間のない装飾よりも、余白がある空間が好きなようです。
ヴィクトリア&アルバート博物館⑤オリジナルグッズのお土産
ヴィクトリア&アルバート博物館はオリジナルグッズも充実しています。
V&Aのロゴ入りのものやウィリアム・モリスの柄のもの、雑貨も色々あり、見ているだけで楽しくなります。
私はティータオルを買いました。
ティータオルは、テーブルクロスにしたり、壁掛けのように飾ったり、目隠しに使ったり、食器を拭いたり、とても便利な布で、かさばらないのでお土産にも良いと思います。
大判なので食器も拭きやすいです。
ヴィクトリア&アルバート博物館の周辺観光【自然史博物館】
ヴィクトリア&アルバート博物館に行ったら、そのまま近くの「自然史博物館」(Natural History Museum)に行くことができます。歩いて数分で、こちらも入場無料です。
自然史博物館の建物をよく見ていると、建物の彫刻が全て動物などの生き物でした。
外から写真を撮るだけでも楽しいです。
また、自然史博物館は、映画「パディントン」のロケ地にもなっています。「パディントン」を見てから行くのも、行ってから映画を見るのもお勧めですよ。
入った瞬間「パディントンと同じだ!」と思いました。
もちろん、建物のインテリアもゴージャスです。
生物に興味がなくても、建造物だけ見るのもありですよ。
冬は自然史博物館の前にはスケートリンクができるようで、スケートをすることもできます。
自然史博物館の中にもカフェがありました。
スコーンはこぶし大の大きさで、スイーツもボリューム大です。
ケーキだけでおなかがいっぱいになりそうですね。
ヴィクトリア&アルバート博物館の回り方と博物館の色々な楽しみ方
ヴィクトリア&アルバート博物館はとても広いので、走って回っても半日以上かかると思います。
そのため、見に行くテーマは先に決めた方がいいです。
私のように「とにかくカフェに行く」とか、「陶磁器が見たい」と決めて、まずそこから行き、余力があったら他も見ることがおすすめです。
特に見るテーマを決めず、なんとなく歩いて目についた展示を見ることも、もちろん良いです。
ロンドンには無料で入れる博物館や美術館がたくさんあります。
アートに興味がなくても楽しみ方は色々あり、カフェでお茶をしたり、オリジナルグッズを買ったり、建物そのものがアートなので、博物館の中を歩くだけでも「ヨーロッパに来た」と実感できること間違いなしです。
ただ、一つ、気を付けることがあり、とにかく広いので、出入り口まで迷うため、次に予定がある場合は、早め早めの行動をおすすめします。
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