シンガポール旅行で、ちょっと珍しいアフタヌーンティーを体験してきました。
高級ホテルの「シャングリラ・シンガポール」で、テーマは“プラナカン文化”の華やかなアフタヌーンティーです。

「世界でアフタヌーンティーを」のシンガポール・プラナカン編です。
プラナカンとは、中華とマレー、西洋が融合した独自の文化スタイルです。色鮮やかな陶器が可愛くてティーセットを見ているだけでもときめきました。

この記事では、
1.プラナカンの文化とは?
2.シャングリラホテルでのアフタヌーンティー体験
3.注目スイーツと食器のビジュアルポイント
4.もっとプラナカンを楽しむには?
をご紹介します。

目次
1.プラナカンとは?
「プラナカン(Peranakan)」とは、15~17世紀に中国系移民とマレー系女性との間に生まれた子孫たちで、主にシンガポール、マレーシア、インドネシアに広がった、独自の文化を持つコミュニティです。
中華・マレー・西洋文化がミックスされたライフスタイルはとてもユニークで、食器、建築、衣装、料理全てが色鮮やかで華やか。

特に女性は「ニョニャ」と呼ばれ、「ニョニャ料理」や「プラナカン食器」などで知られています。

そんな魅力あふれるプラナカン文化を、優雅なアフタヌーンティーというスタイルで体験できるのが、シャングリ・ラ ホテルシンガポール。

ホテルのロビーラウンジでは、色鮮やかな食器と伝統的なスイーツを使ったプラナカン式アフタヌーンティーが楽しめます。

一体どんなティータイムだったのか、詳しくご紹介させていただきます。
2.シャングリ・ラホテル シンガポール(Shangri-la hotel Singpore)のプラナカンアフタヌーンティー
私が訪れたのは、シンガポール随一のラグジュアリーホテル「シャングリ・ラホテル」。その1階ロビーラウンジで提供されているのが、”プラナカン式アフタヌーンティー”です。
まず、プラナカンのティーウエアに魅了されました。こんなカラフルな食器、なかなかありませんよね!

全体がイエローで、ピンクやグリーンの色鮮やかな模様。アフタヌーンティーの食器は白磁が多いので、この色鮮やかなティーセットだけでテーブルが華やぎました。
続いて、ティースタンド。
三段スタンドには、プラナカンの伝統的なスイーツとセイボリーが盛り付けられていました。

プレートももちろんプラナカンの食器です。

シャングリ・ラホテルのプラナカンアフタヌーンティーのティーフード
アフタヌーンティーのメニューはプラナカンのメニューで日本では見たこともないものばかりです。
まず、こちらのぜんざいのようなものは、”八角”のような味で、おしるこをイメージして口の中に入れると漢方の味でびっくりしました。

セイボリーでは、サテ(東南アジア風の串焼き)やカレーパイ、チキンサンドなどがありました。

アフタヌーンティーでサテが出てくるのは、「バリ島」でもそうだったので、アジアでは定番なのでしょうか?
バリ島アフタヌーンティーはこちら


甘い物が多いので、ピクルスがあると嬉しいですね。
カラフルなういろうのようなお菓子がまさに”プラナカン”のニョニャ・クエです。

三段トレーの一番上の段はスイーツです。

スコーンはプレーンと「パンダンリーフ」のスコーンで、アジアンな独自の香りがします。
パンダンリーフは、シンガポールのローカルフードの「カヤジャム」にも入っているハーブです。
カヤジャムの入ったスイーツもありました。

緑色の部分がカヤジャムです。
シャングリ・ラ ホテル シンガポールのアフタヌーンティーの衝撃のスイーツ
プラナカンのアフタヌーンティーは、どれも初めて食べるものばかりでした。その中で衝撃的なスイーツがありました。
こちらの白い可愛いお菓子です。

白くてふわふわして甘いお菓子を想像して、一口、口に入れた瞬間に、ガス漏れのような香りが口の中に広がり、
「!!!!!」
「変な味がするー!ま、まずいー!」と大騒ぎをしてしまいました。
この白いお菓子の正体は、「ドリアンドーム」、その名の通り「ドリアンのお菓子「です。
実は、私はドリアンが苦手でして、お菓子でも食べられません。
食べた後、お茶を飲んでも、ずっとドリアンの香りが広がっていました。
ここで役に立ったのが、先ほど出てきた「『龍角散味』のぜんざい」を食べたら、八角の味が強いので、ドリアンの香りを消すことができました。
その後も、ドリアンの破壊力は半端なく、目の前に置いてあるだけでも香りが漂ってきました。
食事中ずっとガス漏れのような匂いがするので、「変な匂いがする・・」と、いつまでも騒いでいたら、匂いの正体は、目の前にあるドリアンのケーキでした。
ちょうど、お菓子を包んでいる葉っぱがあり、その葉っぱをドリアンケーキに被せたら匂いがしなくなり一安心です。
こんなに大騒ぎをしたドリアンケーキですが、好き嫌いがはっきり分かれるようで、「美味しい」と食べている人もいれば、「変なにおいがする」と騒ぐ人もいました。
こんなに好みがはっきり分かれるお菓子もめずらしいです(笑)。
シャングリ・ラ ホテル シンガポールのロビーラウンジの雰囲気
アフタヌーンティーの会場は、シャングリ・ラ ホテル1階にあるロビーラウンジです。

天井が高く、ガラス張りの大きな窓からは自然光がたっぷり差し込み、リゾート感があふれています。

アンセリウムのアレンジメントがあり、これが全部本物なのです。

南国の風が吹き抜けるようなゆったりした空気感で、生演奏も流れていて贅沢な時間が過ごせます。

ちなみにホテルの2階には、「ローズベランダ(The Rose Veranda)」という有名なティールームもありますが、今回のプラナカン式アフタヌーンティーはロビーラウンジ限定ですので、間違えないようにご注意くださいね。
もっとプラナカンを楽しみたいあなたへ(建築・博物館情報)
アフタヌーンティーでその世界観に惹かれた方は、ぜひ「プラナカン文化」にも触れてみてほしいです。
おすすめが、カトン地区のプラナカン建築巡り。

パステルカラーの可愛い家々が並ぶカトン地区は、まさに”歩くだけで映える”エリアです。
壁の模様、タイル、窓枠などの細工の一つ一つ丁寧でフォトスポットがたくさんあります。
【カトン】シンガポール女子旅におすすめ!プラナカン建築と雑貨の街 | MERLION CHANNEL
もう一つは、プラナカン博物館です。
プラナカン博物館[プラナカン・ミュージアム] | シンガポールナビ
博物館では、陶器・衣装・装飾品・結婚式文化など、もっとディープな部分に触れることができます。
かわいいだけではなく、ちょっと重い歴史もありますが、知らなかった文化に出会えることも旅の醍醐味です。プラナカン博物館ではお土産もありますので、こちらも立ち寄ってみてください。
シャングリ・ラ ホテルのプラナカンアフタヌーンティーの感想
シンガポールでしか味わえないプラナカンの「ローカルフードのアフタヌーンティー」は、ドリアンドームも含め、貴重な体験でした。
ドリアンがあったからこそ忘れられない思い出になるのかもしれません(笑)。
何よりも、プラナカン食器を使えたのが嬉しかったです。
8人分のアフタヌーンティースタンドは圧巻でした。

今回は、紅茶でおもてなし教室「TEA MIE」主宰のミンミン先生のツアーに参加をしたため、8人分のアフタヌーンティーを体験できました。

こんなゴージャスなアフタヌーンティーを体験できたのも団体ツアーならではですね。
あまりアフタヌーンティーに興味のない人と旅行に行く場合、付き合ってもらうのも申し訳なくて1回ぐらいしか行けませんが、今回はアフタヌーンティー好きな人たちとの旅行だったので、思う存分楽しめました。
旅行でアフタヌーンティーをする場合は、ランチの代わりに行くと効率が良いと思います。
海外での現地ならではのアフタヌーンティー、シンガポールに行かれる方は体験してみてくださいね。

コメント
[…] ttps://kimama-tabi.com/shangrila-tea/ […]